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桃色を喪失 


難波へ出かけた。出かけたまでは良かったが、到着後すぐに、
あぶのピンクの靴下を落としてしまった。
履いていたものではなく、脱がせた靴下を、るーとの手提げ袋に
入れさせてもらっていたら、気づいた時には手提げ袋は空っぽ。
手提げ袋にはあぶの靴下しか入れておらず、るーとは歩きながら
袋をグルグル振り回していたわけで……あああ~~~~ッ!

落としてからまだ30分しか経っていない。きっとすぐに見つかる!
通ってきた道をくまなく探したが、無い。まったく、無い。

駅員に尋ねると、「お子様の桃色の靴下ですね。確認いたします」と
届けがないかどうか問い合わせてくれた。私が「ピンク」と言ったのを
「桃色」と言い換えられた時、不意に涙があふれた。

ももいろ……。そう、そうなんです。
ピンクより桃色と言った方がピッタリの、やさしい色の靴下なんです。
あぶの服にピンクは積極的に取り入れていなかったが、女児の
象徴の桃色の靴下だけは、よく似合っていて好きだったんです。

ももいろ……
ももいろ……

私の娘の桃色。

「ゆんさん、お疲れさま。残念やったね。コーヒーでも飲んで休もう」

難波には夜までいたけれど、翌日、届けられている可能性のある
施設数か所に電話で確認をしたけれど、靴下は戻ってこなかった。
数え切れないほど訪れている難波だけれど、ここでこれほど悲しい
気持ちになったのは、初めてだと思う。

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